先日の朝日新聞にこんな記事がありました。
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外貨建て保険に「説明不十分」の声 販売増で苦情も急増【1月19日朝日新聞】
生命保険会社が銀行窓口などを通じて販売する「外貨建て保険」で苦情が急増している。
超低金利下でも高利回りの資産運用として高齢者に売り込んでいるが、
為替相場次第で元本割れとなり損失を被るリスクがある。
販売増で苦情も増え、各社にはリスクなどに関する「事前説明が不十分」との声が多く寄せられている。
(中略)
「元本割れリスクについて適切な説明を受けなかった」が43%で最も多く、
「その他説明不十分(解約時の税金など)」(14・7%)、「その他(強引な勧誘など)」(11・8%)が続く。
「預貯金と誤認した」(2・8%)との内容もある。
不十分な説明への苦情が圧倒的に多く、年齢別では60歳以上からの苦情が過半を占めた。
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だそうです。
60歳以上が多いとのこと。銀行なら安心、と思われた方も多いのかもしれません。
銀行を擁護するわけではありませんが、売る側は「売りたい」のですから、いい点ばかり強調するのは当たり前。
保険を契約するには必ずリスクも説明しないといけないはずなので、おそらく小さい声かも知れないし、わかりづらいかもしれないけれど、説明はしているはずなんです。
契約する方がしっかりリスクに耳を傾けないと。
お金のことは、自分しか自分のこと守れませんから。。
外貨建て保険のメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。
<メリット>
・円建てよりも高い予定利率で運用できる(ただし保険料の内、運用部分のみ)
・外貨ベースでは、支払保険料を上回る資産形成が可能
<デメリット>
・保険料を払っている間は解約したら損する
・為替によって支払う保険料が増減する
・解約時期の為替リスクがあり、円高になると予定よりも大きく下回る可能性がある
・円から外貨に換えるとき、外貨から円に戻すときに手数料が発生する
・保険会社に任せることになるため、手数料が発生する
・・・と諸々ありますが、私個人としては、保障と運用は切り離して考えるとよいと思っています。
一生日本で過ごす予定ならば、基本は円で最低限の死亡保障などを保険で準備して、
将来必要な資産については、世界全体に分散して、割安の手数料で自分で運用するのがおススメ。
ですが、将来は海外に住む予定だったり、保障と資産形成を兼ね備えたいという希望がある方は良いかも知れません。
ただし、どんなものでも「お任せ」するものはコスト高になりますのでその点だけご注意を♪